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適応障害とは
新しい環境に置かれると
誰しも多少は緊張するものです。
進学や転職、転勤などが
分かり易い例でしょう。
そのような状況で、ある程度の不安や緊張は
正常な反応の範囲内かもしれません。
しかし、ある特定の状況に対して著しいストレスや
耐え難い苦痛を感じるのだとすれば適応障害という疾患かもしれません。
適応障害では、その変化した環境に対しての不安感が強くなるあまり
憂うつになったり、涙もろくなったりします。
時には、乱暴な行為をしてしまったり、日常の行動にも支障が出ます。
札幌市はその土地柄、転職や転勤してくる方が多いです。
もし不調を感じることがあれば、早めにご相談されることをお勧めいたします。
適応障害の症状
不安感、抑うつ気分 |
焦り、緊張感、イライラ、怒り |
物事の計画を立てられない、継続できない |
暴飲、暴食、無謀な運転 |
動悸、発汗、めまい |
適応障害の治療
適応障害の治療では、
その原因となっている
物事から離れることが勧められます。
環境が変わって体調を崩した
のであれば環境を元に戻せば
体調も回復するかもしれません。
分かり易いですが、実際に実行するのは難しい場合もあります。
しかし長引くとうつ病などに進展する場合もありますので
不安感が強い場合は不安を抑える薬を服用したり
抑うつが強ければ抗うつ薬を服用したりすることも勧められます。
その方の希望に沿った治療が必要となりますので、ご相談させて頂きます。
DSM5診断基準
A. | 識別可能なストレス因子が原因の情緒的、行動的な症状が、一連のストレス因子が始まってから3か月以内に起こる。 | |||||||
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B. | その症状や行動は、下記の1つまたは両方によって証明されることが、臨床的に明らかである。 | |||||||
症状の重大性と存在に影響を及ぼす外的要因や文化的背景を考慮したとしても、ストレス因子の強さや酷さとは釣り合わない、著しい苦痛がある。 | ||||||||
社会的、職業的、あるいは他の重要な領域での機能的な、著しい障害がある。 | ||||||||
C. | そのストレス関連の症状は、他の精神疾患の基準を満たさないし、既存の精神疾患の増悪でもない。 | |||||||
D. | その症状は通常の死別による悲しみの表現ではない。 | |||||||
E. | 一度そのストレス因子やその結果がなくなれば、その症状は更に6か月以上続くことはない。 |